災害時の対応

大地震発生時の初動対応

  1. 自分自身の安全を確保

    慌てず冷静に対応し、怪我等の治療を最優先としながら、落ち着き次第上司へ状況の報告を行う

  2. 家族・親族の安否を確認

    各種安否確認用のサービスを活用し、家族・親族の安否を確認する

    緊急連絡先

    災害時の公共サービス

  3. 自身の安否を報告

    安否確認サービス「トヨクモ」への回答による安否の報告と併せて、各所で事前に取り決めてある状況報告先への報告を行う

    持ち出し品リスト

    AEDの使い方

状況別の災害発生時対応

  1. 事業所内勤務中
    1. 自身の安全確保
    2. チームメンバーの安全確認・確保・一時避難
    3. 災害情報の収集、状況により事業所外へ避難
    4. 責任者への安否報告
    5. 家族の安否確認・連絡
  2. 事業所外勤務中
    1. 自身の安全確保
    2. 上長への安否報告
    3. 災害情報の収集、状況により今いる場所から避難
    4. 家族の安否確認・連絡
  3. 夜間・休日
    1. 自身の安全確保・避難
    2. 上長への安否報告
    3. 災害情報の収集、状況により今いる場所から避難
    4. 家族の安否確認・連絡
  4. 通勤・帰宅途中
    1. 自身の安全確保・避難
    2. 災害情報の収集、状況により今いる場所から避難
    3. 上長への安否報告
    4. 危険な状態が収まるまで、安全な場所で待機
    5. 家族の安否確認・連絡
    6. 交通機関の機能不能につき帰宅が困難な場合、職場もしくは公共施設へ身を寄せる

淡路島ハザードマップ

被災地での健康管理

生活や身の回りのこと
  1. 暑さ寒さの対策

    災害時は停電で冷暖房が使えないことがほとんどです。自宅から電機製暖房器具を持ち込んでも、火災等の理由から使用できないこともあります。
    そこで、以下の5つが参考になります。
    (参考:福岡県防災ホームページ)

    • 床にマットや畳、段ボールを敷く
    • 隙間風にガムテープを活用し、気密性を確保する
    • 通気性を持たせるよう間仕切りを撤去するなどで適切にする
    • 備蓄している毛布やストーブを活用する
    • 冬山用の断熱マットや保温性の高いシートを活用する

  2. 水分補給

    ストレスや、トイレが整備されていないといったことから水分補給を怠りがちですが、脱水による尿路感染症や心筋梗塞、エコノミークラス症候群の原因になるので水分はこまめにとりましょう。

  3. 食事

    菓子パン、カップラーメンなどに偏りがちになり、野菜等のビタミン、お肉などのタンパク質不足が懸念されます。
    また、ストレスにより食欲が低下しますので、まずはエネルギーのある飲料、汁物、甘いものを食べることから試みていき、野菜ジュースや果物なども摂取しましょう。できるだけ個包装のものを選び、手で直接触らないように気をつけながら食べましょう。

  4. トイレの衛生

    出来る限り手洗いをしていきましょう。定期的に清掃をすることも大切です。男女でトイレをわける配慮も必要です。

  5. 生活環境

    避難所の場合は土足厳禁が好ましいです。受動喫煙を防ぐために、全面禁煙が好ましいです。

病気の予防
  1. 感染症の流行を防ぐ

    集団生活では、感染性胃腸炎や消化器系、呼吸器系の感染症が流行しやすくなります。コロナウイルスではマスク、うがいと手洗いの徹底をされていたと思います。今回も同様にマスク、うがい手洗いの励行は非常に重要です。
    もし症状がある場合は、避難所以外の場所で療養することもありますから、医療者に相談をされてください。
    ケガをした場合、被災地では破傷風に感染する恐れもあります。汚れを放置せず、よく洗い、可能であれば医療機関に受診をしましょう。

  2. 粉塵から身を守る

    家屋倒壊、またその除去作業により、コンクリートや耐熱剤などの壁材が大気中に舞います。
    こういった粉塵をすいこんでいると、後にじん肺という病気にかかることがあります。
    一般的には、撤去作業は専門家に行っていただきますが、個人で作業をする場合には以下の工夫が好ましいです。

    • 水を撒いて、巻き上がりを防ぐ
    • 先に粉塵や粉状のものを撤去しましょう
    • 屋内は換気しながら作業しましょう
    • 粉塵を吸わないようにしましょう(粉塵用マスク、静電気の起こりにくい衣類を着る)
    • 作業後に咳や痰、息切れがある場合は、医師や保健師に相談しましょう

    また、海水や洪水、大雨などの泥は、ウイルスや細菌が多くおり、汚染されています。けがをしている方や、子供も片付けなど作業に参加することもあるかもしれませんが、基本的には感染のリスクが高まるため、成人が行うようにした方が良いです。

  3. 一酸化炭素中毒の予防

    密閉された場所で、燃料を燃やすことをしないでください。一酸化炭素は無臭無色であり、低い濃度で死亡に至ります。換気した状態で使用しましょう。

  4. エコノミークラス症候群の予防

    東日本大震災では、車内の避難生活でエコノミークラス症候群が多く発生しました。エコノミークラス症候群は、脱水や血行不良で血栓がおき、足から肺にとんで肺塞栓を起こす恐ろしいものです。定期的に体を動かす、水分摂取を怠らないことが大切です。

  5. 心身の機能の低下予防

    避難所や避難生活では、体を動かす機会が減っていきます。筋力の低下、関節が固くなり徐々に動けなくなることもあります。
    また、体を動かさないことで心がふさぎ込むこともあります。なるべく身の回りのことを行い、周囲と声をかけあって体を動かす機会を作りましょう。

  6. 歯と口の清掃・入れ歯ケア

    水不足により、歯や口、入れ歯の清掃がおろそかになることが多く、ストレスや食生活の偏りによっても虫歯や歯周病、口臭が生じやすくなります。こういった口腔内のトラブルは肺炎などの原因にもなるため、少量の水で口をゆすぐなど、清潔を意識しましょう。

慢性疾患の方々

慢性疾患の中でも人工透析を必要とする慢性腎不全、インスリンを使用する糖尿病の方は、治療が継続できるようにしましょう。
日頃から学会等で情報提供がされていますので、確認しておくことをお勧めいたします。

妊産婦と乳幼児

平時でも妊婦や産後、乳幼児というのは健康に留意する必要がある方々です。災害により受けたストレスや生活環境の変化は、母子ともにメンタルヘルスへの影響、体調不良に陥りやすくなります。
災害発生後、避難所や自治体では、看護師や助産師、保健師が体調を確認する体制を整えていきます。こういった専門家に遠慮なく相談をしてください。
また、内閣府より防災や備えについて情報提供がされておりますので、ぜひご参考ください。

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